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デリーのおはなし 2 まぁ〜いいかぁ〜 - 2014.01.13 Mon
ぼくの仲間にはしっかりと怒れる人がいる。「まぁ〜いいかぁ〜」では済まさない。よくもまぁ〜そんなに次から次へと言葉が出てくるなぁ〜と感心してしまう。当人にとってそれが悪なら世の中的にだったり常識的にだったりということには関係なく、言葉でこてんぱんにやっつける。いま怒るところでしょっていう場面でも、多くのことを「まぁ〜いいかぁ〜」で済ませてしまうぼくとは真逆の人だ。そんな仲間を見ていると、ぼくもしっかりと怒れる大人に成りたいと思うことがある。それが今まさに、「Don't touch me ! 」と言われた時であった。
航空会社の職員に荷物は翌日宿に届くようにすると言われていた。あんまり信用していなかったが一応予約しておいた宿の住所を伝えておいた。案の定、翌日に荷物は届かなかった。次の日は日曜日で航空会社に電話をしても当然のように繋がらず、営業所へ行っても当然のようにシャッターは閉まっていた。月曜日、日本語を話せる宿のオーナーが空港へ行ってきた方がいいと言ってきた。インドは日本と違うから宿で待っていてもしょうがないし、その方が話が早いというような言い方だった。空港へ行っても無いものは無いんじゃないかな?とは思うものの、インドでインド人がそう言うならその方がいいんじゃないかなとも思い、空港へ行ってみることにした。
空港にある航空会社のオフィスへ行くと対応した職員は早速態度が悪い。10分待つように言われた。ほとんど信用していなかったが、案の定10分待っても誰も来ない。その内にぼくと同じような荷物紛失届け的なものを持ったうんざりした表情の男の人が現れた。同じ飛行機で来た人なのかなと思い話しかけてみるとどうやら違うらしく、彼はなんと2週間も待っていると言う。そんなことがあるのか?と疑問に思う。すべてがコンピュータ化され荷物のタグにもバーコードがあるから本人が荷物の半券を持っている以上、その荷物がどこに行ってしまったかは把握出来るはずだ。もし把握出来ていないのだとすれば、それは既に誰かに盗まれたということになると思う。だから2週間もの時間がかかる理由が分からない。男の人がうんざりした表情になるのも当然だ。そしてこの航空会社はクソだということを再認識した。
うんざり男が来てから直ぐに職員が来た。ぼくへの対応の職員ではなく、うんざり男への対応で来たみたいだ。さすがに少しだけ申し訳ないといった感じの対応で、滞在費なのか何なのかは定かではないがお金を渡していた。そんなやりとりを眺めていると、やっとぼく対応の職員が来た。
30分近く待ってようやく来た職員は、如何にもキャリアウーマンといった感じの雰囲気をまき散らしている女性だ。その人は「今朝、荷物を積んだトラックが出たから今日中に宿に届くはずだ。だから宿に戻れ・・・」という様なことを言ってきた。この時点でぼくの中の怒りのバロメーターは順調に上昇中だった。
ぜんぜん信用していないがそう言われたら宿に戻るしかない。貰えないとは思うものの宿から空港までの往復のタクシー代をキャリアウーマンに請求した。キャリアウーマンは一旦奥へ消え、しばらくしてから戻ってきた。当然のように答えは「No!」だった。向こうの言い分は、呼んでもないのに勝手に来たあなたにタクシー代を払う義務は無いという様な感じだ。まぁ確かに呼ばれていない。何故来たかといえば、宿のオーナーに空港へ行った方がいいと言われたからだ。でも、翌日に荷物を宿に届けると言っておきながら届かず、連絡も無く連絡もつかずの状態を作ったのはそっちだし、そもそもミスを犯したのはお前らだ。詫びの一つも無いのならせめてタクシー代ぐらい払え!と日本語で言ったところで当然通じず、こいつ何言っちゃってるんだ?何語?って感じで鼻で笑われる。そして、ぼくの中の怒りのバロメーターはさらに急上昇。
キャリアウーマンは宿に電話しておいたから早く宿に戻った方がいいと言ってきた。ぼくの持っている紛失届が無いと荷物を受け取れないらしいからだ。もう、まったく信用していないぼくは、その言葉はウソだと思い 「I don't believe you ! 」を連呼していた。ここでゴネている男をさっさと帰らせたいからそう言っているんだと思った。だから宿に電話しろと言った。本当に電話をしたかの確認だ。キャリアウーマンは奥に行かないと電話は無いと言う。じゃお前の携帯を使えと言ったがこれは私物だから嫌だと言う。そして、キャリアウーマンは面倒くさくなったのかどこかへ向かって歩き出した。ぼくは追いかけ、強引に向き直させようと肩を掴んだ。
「Don't touch me ! 」と共にものすごい形相で睨みつけられる。
どんとたっちみー?ドントタッチミー!だとこのクソ女!テメェーのことなんか触りたかねぇーんだよ! &#$△%<*+@¥・・・もう日本語ですら言葉にならない。怒りのバロメーターMAX。もうこうなるとバァーカ、ばぁーかと小学校の低学年レベルの文句しか思い浮かばない。
元々そんなに怒るタイプではないからなのか?怒ることに慣れていないからなのか?怒り下手だ。「バァーカ、ばぁーか」しか頭に浮かばない自分自身にガッカリし、そして「もう、いいや。」となり「まぁ〜いいかぁ〜」となる。
自分の不甲斐なさにヘコみつつ宿に戻ると宿のオーナーが「どこに行ってたんだ?」と言ってきた。「どこにって、あんだが空港に・・・」と言いかけたと同時にぼくのバックパックを「届いたよ。」って出してきた。
何なんだ。何なんだよこの一日。キャリアウーマンに向かってお前のことなんか信用してないという思いを強く込めて「I don't believe you ! 」を連呼していたことを思い返して、悪いことしたなと反省。そして、いろいろあったけど結局「まぁ〜いいかぁ〜」となるのでありました。
2010年 旅日記 デリーより
ホームページ
http://www.snapla.jimdo.com/
航空会社の職員に荷物は翌日宿に届くようにすると言われていた。あんまり信用していなかったが一応予約しておいた宿の住所を伝えておいた。案の定、翌日に荷物は届かなかった。次の日は日曜日で航空会社に電話をしても当然のように繋がらず、営業所へ行っても当然のようにシャッターは閉まっていた。月曜日、日本語を話せる宿のオーナーが空港へ行ってきた方がいいと言ってきた。インドは日本と違うから宿で待っていてもしょうがないし、その方が話が早いというような言い方だった。空港へ行っても無いものは無いんじゃないかな?とは思うものの、インドでインド人がそう言うならその方がいいんじゃないかなとも思い、空港へ行ってみることにした。
空港にある航空会社のオフィスへ行くと対応した職員は早速態度が悪い。10分待つように言われた。ほとんど信用していなかったが、案の定10分待っても誰も来ない。その内にぼくと同じような荷物紛失届け的なものを持ったうんざりした表情の男の人が現れた。同じ飛行機で来た人なのかなと思い話しかけてみるとどうやら違うらしく、彼はなんと2週間も待っていると言う。そんなことがあるのか?と疑問に思う。すべてがコンピュータ化され荷物のタグにもバーコードがあるから本人が荷物の半券を持っている以上、その荷物がどこに行ってしまったかは把握出来るはずだ。もし把握出来ていないのだとすれば、それは既に誰かに盗まれたということになると思う。だから2週間もの時間がかかる理由が分からない。男の人がうんざりした表情になるのも当然だ。そしてこの航空会社はクソだということを再認識した。
うんざり男が来てから直ぐに職員が来た。ぼくへの対応の職員ではなく、うんざり男への対応で来たみたいだ。さすがに少しだけ申し訳ないといった感じの対応で、滞在費なのか何なのかは定かではないがお金を渡していた。そんなやりとりを眺めていると、やっとぼく対応の職員が来た。
30分近く待ってようやく来た職員は、如何にもキャリアウーマンといった感じの雰囲気をまき散らしている女性だ。その人は「今朝、荷物を積んだトラックが出たから今日中に宿に届くはずだ。だから宿に戻れ・・・」という様なことを言ってきた。この時点でぼくの中の怒りのバロメーターは順調に上昇中だった。
ぜんぜん信用していないがそう言われたら宿に戻るしかない。貰えないとは思うものの宿から空港までの往復のタクシー代をキャリアウーマンに請求した。キャリアウーマンは一旦奥へ消え、しばらくしてから戻ってきた。当然のように答えは「No!」だった。向こうの言い分は、呼んでもないのに勝手に来たあなたにタクシー代を払う義務は無いという様な感じだ。まぁ確かに呼ばれていない。何故来たかといえば、宿のオーナーに空港へ行った方がいいと言われたからだ。でも、翌日に荷物を宿に届けると言っておきながら届かず、連絡も無く連絡もつかずの状態を作ったのはそっちだし、そもそもミスを犯したのはお前らだ。詫びの一つも無いのならせめてタクシー代ぐらい払え!と日本語で言ったところで当然通じず、こいつ何言っちゃってるんだ?何語?って感じで鼻で笑われる。そして、ぼくの中の怒りのバロメーターはさらに急上昇。
キャリアウーマンは宿に電話しておいたから早く宿に戻った方がいいと言ってきた。ぼくの持っている紛失届が無いと荷物を受け取れないらしいからだ。もう、まったく信用していないぼくは、その言葉はウソだと思い 「I don't believe you ! 」を連呼していた。ここでゴネている男をさっさと帰らせたいからそう言っているんだと思った。だから宿に電話しろと言った。本当に電話をしたかの確認だ。キャリアウーマンは奥に行かないと電話は無いと言う。じゃお前の携帯を使えと言ったがこれは私物だから嫌だと言う。そして、キャリアウーマンは面倒くさくなったのかどこかへ向かって歩き出した。ぼくは追いかけ、強引に向き直させようと肩を掴んだ。
「Don't touch me ! 」と共にものすごい形相で睨みつけられる。
どんとたっちみー?ドントタッチミー!だとこのクソ女!テメェーのことなんか触りたかねぇーんだよ! &#$△%<*+@¥・・・もう日本語ですら言葉にならない。怒りのバロメーターMAX。もうこうなるとバァーカ、ばぁーかと小学校の低学年レベルの文句しか思い浮かばない。
元々そんなに怒るタイプではないからなのか?怒ることに慣れていないからなのか?怒り下手だ。「バァーカ、ばぁーか」しか頭に浮かばない自分自身にガッカリし、そして「もう、いいや。」となり「まぁ〜いいかぁ〜」となる。
自分の不甲斐なさにヘコみつつ宿に戻ると宿のオーナーが「どこに行ってたんだ?」と言ってきた。「どこにって、あんだが空港に・・・」と言いかけたと同時にぼくのバックパックを「届いたよ。」って出してきた。
何なんだ。何なんだよこの一日。キャリアウーマンに向かってお前のことなんか信用してないという思いを強く込めて「I don't believe you ! 」を連呼していたことを思い返して、悪いことしたなと反省。そして、いろいろあったけど結局「まぁ〜いいかぁ〜」となるのでありました。
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