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2018-10

デリーのおはなし 5 心に残るもの - 2014.03.05 Wed

タージマハルのモデルになったといわれているフマユーン廟という世界遺産がデリーにあるらしい。地図で確認すると歩いて行くには厳しそうだ。まったく読み方が分からない駅名だが、Hajrat Nizamuddinという駅から近そうだから電車で行ってみることにした。

ニューデリー駅に行ってチケットを買って電車に乗って目的の駅まで行く。単純明快のはずだったが電車の乗り方がまったく分からない。とりあえずチケット売り場のようなところで駅名を書いたメモを見せると分かってもらえたらしく、2ルピー(4円ぐらい)でチケットを買った。でも、いくつもあるプラットホームのどれに乗ればいいのかがさっぱりだ。

ぼくは、行きたい方へ向かうボロい車両が停まるプラットホームの確認をした。長距離列車とは違い、ローカル線はボロい車両を使っているだろうと予想したからだ。めぼしい車両が停まるプラットホームへ行き、
まともそうな人に駅名を書いたメモを見せると、次来るのに乗れ的な反応だ。

インド人は適当に答える人が多い。分からないことを分からないと言いたくないのかどうなのか、とにかく何かを聞けば必ず答える。分からないとは言わない。それがインド流のやさしさなのかもしれないが、こっちにしたら結構迷惑だ。だからまともそうだと思える人に聞いてみたのだ。

鉄鉄しいという表現があるのかどうか分からないが、とにかく鉄って感じのボロい車両にはドアが無い。車内には当然電光掲示板で次の駅を表示してくれるような設備は無く、路線図すらも無い。だからこの電車が本当にぼくの行きたい駅まで行ってくれるのかは分からない。だからぼくに出来ることは無事に着くことを祈るのみ。

この電車がぼくの思っているローカル線なら5駅目で降りれば目的の駅のはずだ。電車が徐々にスピードを落としプラットフォームに入る。インド流の降り方は飛び降りられるぐらいのスピードになった時に飛び降りる。ニューデリー駅を出発してから4駅目までで学習した。だからぼくも5駅目で降りる時にはインド人がやっているように飛び降りようと思った。

5駅目のプラットホームに電車が入りスピードが落ちる。いざ飛び降りようと思っても結構なスピードだ。飛び降りた瞬間、転がっちゃう自分を想像すると少し怖じ気づくが、転ばず無事に降りることが出来た。たかがこんなことだが、こういうそこでの普通を体験出来ることがぼくは好きなんだ。

帰りはチケットを買わずに電車に乗ろうと決めていた。駅には改札というものが無く、
警備員的な人にチケットの提示を求められることも無い。たぶんほとんどの人がチケットは持っていないだろう。いわゆる無賃乗車だ。そこでの普通をしたいぼくとしては、郷に入れば郷に従えということで電車から飛び降りもするし、無賃乗車もするのだ。

ぼくにとっては非日常になるそこでの日常に触れられることが何よりも刺激的なことだと感じる。だから世界遺産のフマユーンを見に行くことが今日の目的だったが、結局心に残るものは目的ではなく過程になってしまうのだ。

                           

                           2010年 旅日記 デリーより



  
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