2017-05

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上海のおはなし 7 おもう - 2015.11.03 Tue

カメラを片手に街中を1日中ほっつき歩いていても、ずっと写真を撮っているわけではない。波みたいなものがあって、撮る時はバッと撮るけど、撮らない時は撮らない。撮らない時は色々なことを思う。大抵どうでも良いことばかりで、夜にはもう忘れていたりする。バイクで長距離を走っている時も、バイクの上で色々なことを思うけど、それによく似ている。ただ、バイクの時と写真の合間の時とでは、思うことが少し違う。


明日は朝早めに起きて街へ出よう。そんで朝の静けさの中で撮ってみよう。なんて思ってはみるもののつい寝過ごしてしまい、昼前に外へ出たり、今日はあそこへ行って撮ってみよう。なんて思ってその場所を目指し歩き始め、歩いているうちに目的地とは別の方向の路地が気になりそのまま彷徨い始め、結局目的地には行かない。そういったことはよくある。予定通りに行動することの方が少ない。

朝早く起きようと思って寝坊して、街に出た時に撮った1枚に手応えを感じることもある。それは予定通り朝早く起きていたら撮れなかったものだ。逆に、予定通り朝早く起きていれば手応えのあるものが撮れたかどうかは別にして、その時が撮れていたということになる。どっちの方が良かった悪かったではなく、
結局予定通りだろうが予定外だろうが、その時はその時にしか撮れないということだ。

それは写真に限ったことではない。特別な1日だろうが、いつもと変わらない退屈な1日だろうが、もうその時は2度と繰り返すことはできない。だから日々に感謝するのだ。なんて思ったりはしないけど、時の大切さ、不思議さ、愛おしさみたいのは感じちゃったりする。
だから、ぼくは良い時でも悪い時でも一生懸命でありたい。

こういうことはバイクの上では思わない。やっぱり写真してるからそう思うような気がする。重要な出来事だろうがくだらない出来事だろうが、決定的な瞬間だろうがどうでも良い瞬間だろうが、意味があろうが無かろうが、とにかく目の前の今のこの瞬間をカメラにおさめるという行為をしているから、そう思うのかもしれない。

そして、今日も上海の街を歩くのです。

                           2012年 旅日記 上海より


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上海のおはなし 6 人間観察 - 2015.10.20 Tue

外灘。黄浦江西岸沿いの上海のビュースポットエリア。中山東一路沿いには古い石造りの西洋風建築物が立ち並び、対岸には特徴的なテレビ塔や近代的な超高層ビル群が立ち並ぶ。3年前に来た時は上海万博の工事の影響で、黄浦江西岸には近づけなかった。

川沿いから対岸のテレビ塔なんかを見渡せる場所で人間観察をしているとおもしろい。早朝は太極拳をやっている人や刀を持って体操のようなことをしている人たちがいたり、ランニングをしている人、凧上げをしている人もいる。

昼過ぎに訪れた時は、写真撮影をしてすぐにプリントにする商売をしている人がいて、チベット仏教徒がそのサービスを利用していた。テレビ塔や超高層ビル群を背景に撮影をしてもらい、プリントを嬉しそうに受け取っていた。

中国では結婚式用の写真撮影にお金をかけることがステータスになっているのか、各地の観光スポットでウエディングドレスとタキシード姿のカップルの写真撮影をしているところをよく目にする。
プロのモデルの撮影ではないことは明らかだ。でも、撮影は本格的だ。アシスタントも2〜3人ぐらいついている。外灘エリアも例外では無く、川沿いのビュースポットでも当然撮影をしている。素人さんがよくもまぁあんなポーズを恥ずかしげも無く公の場で出来るなぁ〜と感心してしまう。

夕方になると観光客でごった返す。テレビ塔や超高層ビル群を背景に写真を撮ろうとした時に、ちょうど順光になるからだろう。観光客と比例して犯罪グループも増える。声をかけてくるのはカップルだったり女の子2人組だったり、自分たちも観光してます的な感じで近づいてくる。中国語で「写真を撮ってくれない?」と言ってきて「中国語分からない」と英語で言うと、今度は英語で写真を撮ってと言ってデジカメを渡してくる。テレビ塔なんかを背景に写真を撮ってあげると、「僕たち(私たち)も観光しているんだ」なんて言ってきて、ちょっと旅の話なんかをして、これからお茶を買いに行くところなんだけど良かったら一緒に行かない?ってな感じで、とても自然にフレンドリーに言ってくる。付いて行ってないから真相はどうか分からないけど、たぶん軟禁されて法外な値段のお茶を買わされるパターンでしょう。なぜなら、外灘エリアでこの手のパターンに何度か遭遇したからだ。

この手のパターンはどこでもよくあることだ。デリーにいた時もよく旅行会社の客引きに会い、うんざりしたものだ。上海の客引きはデリーのようにしつこくないからまだマシだ。ただしつこくないところが曲者といえば曲者だ。ああいう自然な感じでしかも立場が自分と同じ旅行者という設定だと安心してしまってついて行ってしまう人もいるんじゃないかな。

彼らは彼らなりの視点で人間観察をしているのだろう。そんなことを思いつつ、ぼくはぼくの視点で人間観察をたのしんでいた。

                               2012年 旅日記 上海より

  
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上海のおはなし 5 こだわり - 2015.10.06 Tue

上海は当然ながら都会で、世界的に有名なブランド店が多く、各国の高級車のディーラーがあり、世界中どこでも目にするファーストフード店に、コーヒーショップもいっぱいだ。そんな中、アイアンハートやフラットヘッド、ジョーマッコイなどを取り扱う洋服屋を高級店がひしめくエリアではないところで見つけた。それがぼくには衝撃的だった。

アイアンハートやフラットヘッドは日本のバイク乗り、特にハーレー乗りには知っている人も多い日本のアパレルメーカーだ。ジョーマッコイはジーンズ好きの日本人なら知っている人も多いと思う。ぼくもハーレーに乗っていて、昔はジーンズ好きだったからそれらのメーカーを知っている。それらのメーカーは世界的に有名ではないと思うけど、一部の人たちには有名だ。値段は高いけどこだわりを持ったしっかりとした作りで人気がある。

世界的に有名なブランドショップや高級車のディーラーがあるのはわかる。お金持ちがこぞって買うだろう。世界中どこでも目にするようなファーストフード店やコーヒーショップもわかる。きっと売れに売れるだろう。わからないのはアイアンハートにフラットヘッド、ジョーマッコイだ。こういった商品は世界的に有名ではないし、身につけているだけでアピールできるわけではない。値段的にファーストフードのような手軽さもない。流行り廃りの少ない定番のジーンズやネルシャツが1万円台から3万円台ぐらいの商品だ。

こういったこだわりをもった商品を欲しがる人たちは、当然こだわりを持った人たちで、有名ブランドを買うようなお金持ちには興味のない商品になると思うし、流行に敏感なファッション好きにも目に留まらないだろう。物価の高い日本の感覚でもちょっと高めのこの商品は、物価の安い中国ではもっと割高感があるだろう。

だいたい細かいことにこだわりを持って、その結果値段が高くなるというような商品が海外ではあまり理解はされないような気がする。こだわりを持たざるを得ないような何か特殊なものならそういったことでも理解されるだろうけど、普通のジーンズやネルシャツだ。同じようなものでいくらでも安いものがある。そういった普通のものに細かなこだわりを持つというのは、日本ならではってやつだ。ましてや中国では売れる気がしない。上海に日本人は多いかもしれないけど、顧客を日本人に絞っていたら商売にならないだろう。

その店のオーナーからしてみたら「そんなの大きなお世話だよ」と言われそうなことを考えながら、あそこで商売しているということは売れる見込みがあるからやっているんだろうと思い、中国人の感覚も変わってきているのかなと思った。
そう思うとなんだか寂しかった。

作り手のこだわりを感じてその商品を買う。売った側もその思いが通じたのが嬉しくてありがとうとなり、笑顔が生まれる・・・みたいなかんじになっちゃうと、なんか違う。作り手のこだわりなんて感じてる場合じゃないよ、と思ってしまう。

あらゆるもののコピー商品がでまわっていて、何でもありのめちゃくちゃ具合がやっぱり中国って感じがするし、そこが面白い。まぁ面白いと思えない人たちもいっぱいいるだろうけどね。ぼくの見たアイアンハートにフラットヘッド、ジョーマッコイは偽物ではなさそうだ。だいたいあの辺の商品の偽物を作るメリットがないような気もする。

国民性が強く出るのはやっぱり庶民からだと思う。日本の感覚とは180度違うから中国は面白いわけで、いろいろな製品への細かなこだわりや愛想なんかとはかけ離れた日常をこれからも維持してもらいたいと、身勝手なことを日本の製品から思うのでありました。

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上海のおはなし 4 小籠包の教訓 - 2015.09.17 Thu

中国では食事に困らない。種類も豊富で安く食べられるところが多く、しかもおいしいからだ。お腹の弱いぼくはすぐにお腹を下すけど、衛生面的にここはちょっと下痢かな?と思うようなところであっても、中国ではだいたい大丈夫だ。種類が豊富で安くておいしい、しかも下痢の心配が少ない。ぼくにとっては最高の食事環境だ。

ウリ科全般、特にきゅうりと漬物全般が嫌いなぼくは、それらが入っていなければだいたいおいしくいただける。味付けがどうのこうのというような繊細な舌は持ちあわせていないから、時間とお金をかけて行列のできるような有名店に並んで食事をするということはほぼしない。

点心っていうのかな?包子(肉まん)とか餃子とかぼくはそういったものが好きだ。上海で点心といえばやっぱり小籠包。高級な店から庶民が行くような店まで幅広く小籠包を出す店がある。その中でも人気で常に行列ができている店がある。その店はテイクアウトすることができ、テイクアウトだと店内で食べるよりも料金が少し安くなる。その為、テイクアウト行列はすごい。

いつもあんなに行列ができているんだから、それはそれはうまい小籠包なんだろう。
行列に並ぶのは嫌だけど、点心好きとしては食べてみたい。料金はぼくが行くような店よりは若干高いけど、全然許容範囲だ。それでも、いつもなら並ばないけどなぜだかその時は並んでみようと思った。

待つこと40分。小籠包は16個入りで、鮮肉っていう方が12元で蟹粉って方が20元。ぼくは12元の鮮肉を注文すると、「メイヨー」と一言。お待ちいただいたのに申し訳ございません・・・的なことは当然なく、見事なまでに感じが悪い。まぁこの感じの悪さも日本人の感覚から見てそう思うだけで、現地の感覚からいったら普通なんだろうけどね。こういう自分の中の常識とのギャップに面白さを感じてしまう。

お目当の鮮肉ではなく蟹粉の方を買ったわけだけど、蟹粉っていうぐらいだから蟹が入っているんだろうなと想像出来る。早速ベンチに座って食べてみる。蟹の風味が口いっぱいに広がって・・・みたいなことは一切なく、普通な感じ。蟹の味もしなければ特別おいしくもない。蟹は関係ないのかな?でもまぁ普通においしいけどね。行列のできない簡素な店の小籠包と何が違うのかはわかりません。

自分の舌が繊細じゃなからなのか、本当にその店が大したことない店なのかはわからないけど、なんでもないような店のものでおいしいなと思える自分にとって、やっぱり行列に並ぶことはしない方がいいなということはわかった。

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上海のおはなし 3 知っている  - 2015.09.06 Sun

上海には3年前に1度来ている。2度目の上海。ぼくは同じ場所を再び訪れるのが初めてだ。前回は5日しか滞在しなかったけど、結構覚えているもんだ。多少なりとも「知っている」という感覚がかなりの安心感を与えてくれる。

初めて行く地域は事前情報で治安が良いと言われていようが悪いと言われていようがやっぱり緊張するし警戒する。現地通貨にも馴染みがないから慣れるまでは気を使う。食べ物もそうだ。それが一度行ったことのある地域だとだいぶ気楽だ。

以前の旅で上海には5日しかいなかったけど、中国には4ヶ月半いたから毛沢東が印刷されている中国の通貨の元にも馴染みがあるし、屋台で売られている物にも馴染みがある。一瞬ケンカか?と思うような大きな声にも驚かないし、無愛想な店員にもいちいちムカついたりはしない。
暑いと男たちはシャツをめくってお腹を出している。そういうことをみんながみんなしているわけではないけど、そういう行為を見ても「何やってんだこの人?」とはならない。

ただ、その「知っている」という感覚が良いことだらけでもない。
自分の中の価値観がそこではまったく違っていて、そのギャップに困惑したり、面白かったり、何でもないことにドキドキしたりで、知っているとそういった感覚の味わいは薄れる。

知っているからこそ見えてくる物もあれば、知らないからこそ感じることができることもある。そんな当たり前のことを、旅先では強く思ったりする。

                            
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せーじ

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旅跡
2016
 メキシコシティ・メキシコ

2015
 イスタンブール・トルコ

2014
 ハノイ・ベトナム

2013
 プラハ・チェコ

2012
 上海・中国

2011
 ハバナ・キューバ

2010(年末)~11(年始)
年末年始を宗谷岬でキャンプ。
宗谷岬まで真冬の北海道を
スーパーカブで走る。
北海道

2009~10
約9ヶ月、バックパックを背負ってアジアをまわる。
中国、ネパール、インド

2003~04
ハーレーダビッドソンで南北アメリカ大陸縦断、約6万kmを走る。
カナダ、アメリカ、メキシコ、グアテマラ、ホンジュラス、 ニカラグア、コスタリカ、 パナマ、コロンビア、エクアドル、 ペルー、ボリビア、アルゼンチン、チリ

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